引用:「ミステリと言う勿れ」田村由美 32話
子供が産まれて奥さんが毎日ピリピリしているという、男性の言い分は
女は子供産むと変わるっていうじゃん
いっつもイライラしてオレに当たるし
(中略)
でもね オレもね
なるべく育児に参加しようと思ってる
手伝ってるつもりなんだけど君に言われたようにゴミ捨てもしてるよ
おしめだって替えるしねどうしたらヨメとうまくいくかな
アドバイスを求められて、主人公が返したセリフがこちら
(中略)
池本さん
お子さんを奥さんの付属物だと考えてないですか
だから”参加する”とか”手伝う”なんて言葉が出るんじゃないですか子供を産んだら女性は変わると言いましたね
当たり前です
ちょっと目を離したら死んでしまう生きものを育てるんです問題なのは
あなたが一緒に変わってないことです

泣 (T ^ T)
‥でも
それは強制されることではないので
池本さんの好きにしたらいいと思いますしたことも
しなかったことも
いずれ自分に還ってくるだけなので池本さん
子供がお父さんに愛されたくてかまってほしくてグレました
なんて
ドラマの中だけのことですよ実際は
ただただ
無関心になっていくだけです
もっと紹介していいですか?長いですよ?
娘にさとすように離す男性の言葉
おまえももう仕事をやめたんだから
家にいて子育てや簡単な家事だけしてていいのは楽だろう旦那さんに楽させてもらってるんだから
それにあぐらをかいちゃダメだぞちゃんとサポートしてな
これに対して主人公が、自分の思ってることをしゃべりだします。
前にネットでちらっとみた記事で
だから詳細はわからないんですが
父親達を集めて
ある実験をしたんだそうです簡単な計算問題か
何かのペーパーを渡して1時間以内に解けとそんなのカンタンじゃん
とやり始めたところに数分おきに電話をかけたり話しかけたり
主催者がジャマをするんだそうです父親はたちはだんだんイライラしてくる
結局誰も時間内に全問を解くことができずに
父親達は怒り出した
”こんなにジャマされたら何もできない”そこで主催者が言ったそうです
「これが」
「子育てをする母親たちの毎日なんです」達成感の味わえないその苦しみ
父親達は黙ったそうです面白い実験だなあと 僕は思ったんですが

泣 (T ^ T)
こんなセリフを聞かないまでも、今時のお父さんはきっと
子供の行事に行きたくて行きたくて仕事を休んでいるかもしれないし
育休を取って家事も育児も責任を持ってこなしてるかもしれませんね
うちは‥
子供の行事のために有休を取ろうとはするかもしれませんが
子供が産まれて、自分の生活リズムが変わる、変える、なんて考えはなかったと思います
私も
育休で仕事に出ていないんだから
家事と育児をこなすのは私の役割だと思っていました
でも、育児って、単語にするとたった2文字だけど、ちがうの、違うんですー
毎日へとへとで、泣きたくなって、でもなにがそんなに大変かと言葉にできなくて
数年かけて夫に対して何かが少しずつ減っていったんだと思うけれど
当時は必死で、それにも気づいてなかったんですね
父親も、母親と同じように
自分の自由時間なんて無い前提で、育児に向き合ってくれたら
その分、母親の時間と心の余裕が生まれるんじゃ無いかと思うのです
なんて主人公のまねです
もっとがんばって自分の気持ちを伝えて
やって欲しいことをきちんと伝えればよかったなあ
せめて小学校に上がる前の5年間だけでも
『ミステリと言う勿れ』の魅力
愚痴っぽくなってしまった!
そんな感じで
パパママだけでなくいろんな立場の人間の、言葉にできていないモヤモヤが
主人公のセリフとなって随所に散りばめられています。
なぜいじめられる人が逃げないといけないのか
徘徊する老人を徘徊させてあげるのはどうか
仕事で培ったそのスキルを家族にも使えないか
セリフだけでなく、話の展開もおもしろいです。
毎回殺人事件が起きて
すべてが大きな謎へと繋がっていて‥
でもミステリーと言う勿れ??
ぜひぜひ読んでみて欲しい漫画の紹介でした。
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